サンタ姐とホテルスタッフの言いたい放題

高校生の頃、友人3人で名護さくらまつりへ行った時の話。

１日中まつり会場で遊び、そろそろ帰ろうとバス停に向かい歩いた。
「ねぇーヒッチハイクしよう！」晴海の一言に真面目女子高生の私はドキドキ！
「どうせならカッコイイ男にカッコイイ車がいいよねぇ～」
遊び人女子高生の美紀・・てな訳でヒッチハイク決定！

親指立てて車を止める訳ではなく　道端で女の子3人立ってるだけで声は掛かって
くるものなんです。
「何処いくのぉ～　送っていくよぉ～」
「ねぇーねぇー達　何してるぅ～」
車が止まる度に3人は顔を見合わせ品定め確認・・すかさず慣れた美紀が
「ごめぇ～ん　友達待ってるんだよね」・・パス、パス、パス・・・。

気がついたら　あたりは暗くなってた。すれ違う人も車もない。
さっきまでさくら祭りで混雑していた道路が嘘の様にヤンバルは暗く静かだ。
何時だろう？「ねぇーヤバクない？バス停まで歩こう」真面目女子高生の私。
泣きたい気持ちでトボトボ歩いた。疲れたし　お腹空いたし　足まで痛い・・
バス停まで後どれくらい歩くのだろう？海風に体も冷える・・寒い・・。

（こんなことならさくら祭りなんて来なきゃーよかった・・車だって・・
　何台も止まったじゃない・・選び過ぎだよ・・そう悪くもなかったのにさっ・・
　うぅ～泣！！涙なのか鼻水なのか・・グッビィ！！）

あっ！車のライトが・・近づいて来る・・ボロイけどこのさい何だっていい・・
ゲェ・・ショボイおじさんだ・・それでもいいから・・乗せて・・

「あぃ！はるみぃ～！やっぱり晴海さぁ～！」
「〇〇おじさん！」

偶然にも知り合いに遭遇・・おじさんが神様に見えた・・嬉涙。。。
オジサンは３女子高生を相手にハリキッテしゃべる・・
無理な笑顔に中途半端な相槌・・安堵と疲労に3人は無口でした・・。

その日のTVで具志堅用高タイトルマッチがあることを車で聞かされました。
一瞬にして人と車を消した「おそるべし！チョチュネェ～」
そして今現在もチョチュネェ～だけで芸能界を生きている具志堅用高はすごい！！
具志堅用高を見る度にさくら祭りを思い出すのか・・
さくら祭りの度に具志堅用高を思い出すのか・・どっちなんだろう？